有限会社サンフォートのカメラの基礎知識

有限会社サンフォートは歯科口腔内写真撮影デジタルカメラ関連製品の開発、製造、販売と、画像管理ソフトを提供しています。口腔内規格写真撮影の出張講習会も行っています。

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デジタルカメラの基礎知識

カメラの各部位の名称と役割


カメラ各部位1.jpg


カメラの選択

デジタルカメラは、レンズ交換ができる一眼レフカメラと、レンズ一体型のコンパクトカメラに分けることができます。

口腔内写真撮影におけるデジタル一眼レフカメラとデジタルコンパクトカメラの違い

カメラの選択.jpg


撮影レンズ

  口腔内写真では、歪みやピンボケが少ない撮影画像が望まれます。撮影レンズは、焦点距離別に広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズに大別できますが、口腔内写真撮影には広角レンズは適しません。また、一眼レフカメラでは撮影レンズを交換できるため、目的に合わせてレンズを選択することができます。

  しかし、レンズと一体型のコンパクトカメラでは、広角から望遠まで便利に利用できるズームレンズが採用されているため、口腔内写真撮影のように撮影距離が短い場合(接写撮影)では、画像の歪みを避けることができません。

  撮影レンズの選択ポイントとしては、レンズごとに適した撮影倍率と撮影位置が決まっているので、必要に応じたレンズを選択します。口腔内写真撮影では、だいたい100mm前後のマクロレンズが適当です。

※DentalSun DCniは、独自のレンズ設計を施し、加工、自社による組み立てを行っています。


ストロボ

ストロボは、カメラ内臓型と外づけ型に大別できます。

  一般的なデジタルカメラでは内蔵型ストロボが標準装備になっているようですが、ほとんどの口腔内撮影用カメラシステムでは外づけ型ストロボが採用されています。外づけ型には、丸型のリングライトストロボと発光部(角型)が2個のツインストロボがあります。

・内蔵型ストロボと外づけ型ストロボでの撮影結果の違い

ストロボ違い.jpg


口腔内写真撮影にはストロボの装備が必須になるので、目的に合わせて選択することをお勧めします。


・ストロボの光制御方式 : 画像の明暗をコントロールするストロボの光制御方式は、オート/マニュアル発光切り替え型とマニュアル発光専用型の2種類に大別できます。オート/マニュアル発光切り替え型ストロボは、カメラ上部に電池ボックス(コントロールボックス)が取りつけられており、外観から容易に見分けることができます。マニュアル発光専用型ストロボはシンプルな外観です。

・ストロボへの電源供給 : ストロボへの電源供給には、電池式とAC電源式があります。電池式は持ち運びなど移動の面で便利ですが、電池の消耗による充電とその待ち時間、交換費用などがかかります。AC電源式は電源が安定的に供給されるため、安心感があります。短時間での撮影が求められる口腔内規格写真撮影では、電池の消耗を気にせずにすみ、迅速で安定性のあるAC電源式ストロボが適しているようです。(写真右:DentalSun DCni)

ストロボの違い1.jpg


・リングライトストロボの選択ポイント
  オート/マニュアル発光切り替えタイプを実際に使用する際、オート発光では撮影画像の明るさや色合いにバラツキが発生するため、ユニットライトや室内照明光を消灯したうえで撮影します。あるいは、マニュアル発光に切り替えて撮影します。その場合、あらかじめ試写を行って、撮影倍率に適した絞りの調整を検討する必要があり、また、撮影画像のピント合わせの正確さが要求されます。

  DentalSun DCniの場合、マニュアル発光型専用ストロボを採用しています。ストロボの発光量は常に一定です。そのため撮影画像の明るさ調整を当社が独自に改良したクリックフラッシュレンズが行います。クリックフラッシュレンズの特徴は、撮影倍率とレンズの絞りが連動していることです。従って、ピントを合わせるだけでいつも一定の明るさの写真を撮影することができます。


口腔内写真撮影用デジタルカメラシステム『DentalSun DCni』とは

  Nikonの一眼レフカメラに撮影レンズとリングライトストロボが一体となった「クリックフラッシュレンズ」が合体したものです。クリックフラッシュレンズの特長は、撮影倍率に伴う適正な絞り値が自動的に連動するように弊社が独自に考案したものです。撮影倍率と絞りが連動しているため、すべての倍率で適正な露出を確保することができます。したがって、撮影時の画像の明るさ調整などを行う必要がありません。また、ストロボは発光量が一定のマニュアル専用型(AC電源式)で、撮影倍率ごとの絞りの変化と一定量の発光の組み合せが連動するように設計されているため、撮影画像の明るさのバラツキを抑えることができます。



フォローアップ

カメラ内部の埃の除去

  撮影済みの口腔内写真をモニター画面に表示してみましょう。画面に黒点や糸くずのようなものがあり、すべての画面に同じ位置に観察されれば、それはデジタルカメラ内部のCCD撮影素子表面に付着している埃と考えられます。目視では確認できないカメラの隙間から埃は進入します。気づいたなら、エアブロアーなどを使用して除去しましょう。カメラの「クリーンアップ」の手順に従って除去する場合は、メーカー専用のAC電源アダプターが必要になることもあります。使用後のカメラは、ケースなどに入れて保管しましょう。

・エアブロアーによるカメラ内部の埃の除去(詳しい手順は使用説明書などをご覧ください)

エアブロアー.jpg


ACアダプタ適合機種(DentalSun DCni)

Nikon
D200         EH-6b
上記以外の機種  EH-5b
D40、D40x、D60、D3000は別途 EP-5が必要 D3100、D5200、D5300、D5500、D5600は別途 EP-5Aが必要
D7000、D7100は別途 EP-5Bが必要
Canon
EOS D60・D30共通(標準装備)


・埃や塵を防ぐためのアルミケース(DentalSun DCni標準装備)

アルミケース.jpg


記録メディアについて

  記録メディア(CFカードやSDカードなど)をカメラに挿入する際は、挿入方向をご確認のうえ挿入ください。逆方向に挿入するとカメラの故障や破損の原因になります。また、フォーマット(カードの初期化)はパソコン上ではなくカメラ側で行ってください。

新製品紹介

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